足摺宇和海国立公園の公園区域・公園計画変更案について意見募集を実施へ

【自然環境 自然公園】 【掲載日】2002.09.17 【情報源】環境省／2002.09.17 発表

　環境省は、足摺宇和海（あしずりうわかい）国立公園滑床地域の公園区域・公園計画の変更を行うにあたり、平成１４年１０月１７日まで変更案について意見募集を行う。
　足摺宇和海国立公園は四国の西南端、愛媛県から高知県にかけての海岸沿いに位置する公園で、足摺岬を中心とする隆起海岸の豪壮な断崖が連なる景観と北部の宇和海を中心とするリアス式海岸の繊細な景観、色彩豊かな海中景観が特色となっている。
　今回公園区域・公園計画の変更が行われる滑床地域は日本屈指の清流を誇る四万十川源流部の１つ。高月山、鬼ガ城山、八面山、三本杭山を主峰とする山々に囲まれた変化に富んだ山地地形と、冷温帯から暖温帯までの植生の垂直分布が見られる自然林が四季折々の美しさを見せているほか、山稜線からは宇和海のリアス式海岸が一望できる絶景ポイントとなっている。
　今回の変更は、滑床地域を優れた自然環境を有する地域として再認識し、公園区域及び公園計画の全般的な見直しを行うもの。内容としては愛媛県松野町と高知県西土佐村の国有林計１２５ヘクタール、愛媛県広見町内の国有林５６ヘクタールの公園区域への編入、愛媛県宇和島市の渓谷沿いの国有林１１ヘクタールの第１種特別地域への格上げ、同じく宇和島市内の渓谷南斜面の国有林４２０ヘクタールの第２種特別地域に格上げ−−などが含まれている。
　なお、提出された意見については、概要をとりまとめて公表するとともに、中央環境審議会自然環境部会に報告される予定。【環境省】