一般財団法人環境イノベーション情報機構
京セラ、ネガワット取引の実証事業に参加、高精度なDRシステムを構築
エネルギー】 【掲載日】2016.07.25 【情報源】企業/2016.07.14 発表
京セラは、ネガワット取引の技術実証を実施する。デマンドレスポンス(DR)の要請を受けてネガワットを創出する。経済産業省が推進する「バーチャルパワープラント(仮想発電所)構築実証事業」のうちの1つとなっている「高度制御型ディマンドリスポンス実証事業/一般送配電事業者が活用するネガワット取引の技術実証」で、補助事業者に採択された。ネガワットは電力需要の削減分を意味し、ネガワット取引は削減分を売買する形態を指す。DRは電力使用の抑制を促してピーク時の電力消費を抑え、電力の安定供給を図る仕組みだ。京セラの実証は、一般送配電事業者が電力ひっ迫時に活用する、実証事業は、高速・高精度のネガワット創出を実現するためのDRシステム構築と有効性評価を目的にする。
京セラは、ネガワットを集める事業者を表すアグリゲーターとして実証する。一般送配電事業者(東京電力)からのDR要請を独自の総合エネルギー管理システム「POM SYSTEM(ポムシステム)」で受信し、要請DR量に対してネガワットを不足なく創出する。同時に、余剰のネガワットを抑制する技術「ぴったりDR」を実証する。
実証期間は8月から2017年1月までとなる。京セラは2015年に行ったネガワット取引に関するエネルギー管理システム構築・実証で、ネガワットを自動制御で創出するDRシステムを構築した。今回の実証はこれに加え、自社の蓄電池や店舗の省エネ空調制御を生かした高精度なDRシステムを構築し、ネガワット取引の実現を後押しする。