一般財団法人環境イノベーション情報機構
京セラ、グループの国内27拠点でグリーンカーテンを育成、電力使用量を抑制
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.07.01 【情報源】企業/2016.06.27 発表
京セラは、節電・省エネの一環として今夏もグループの各拠点でグリーンカーテン(緑のカーテン)を育成している。10年目となり、今回は国内27カ所の拠点が実施する。工場・事業所の建物の窓や外壁の一部でゴーヤ、アサガオをはじめとしたつる性の植物を育て、夏の強い日射を遮ることでエアコンによる電力使用量を抑制する。グリーンカーテンの取り組みは、長野岡谷工場(長野県岡谷市)が2007年に、同市と環境団体が呼び掛けた緑のカーテンづくりに参画したことを機に、グループに広がった。毎年各拠点が展開し、近年はゴーヤやアサガオに加え、白花豆やパッションフルーツなど、地域に合わせてさまざまな植物を育ててグリーンカーテンにしている。
27カ所の拠点が今夏に生育するグリーンカーテンは、全長約710m、総面積約2900m2を予定する。成長とともにグリーンカーテンが吸収するCO2の量は年間約1万kgを見込んでいる。今夏の計画と過去9年の育成分を合わせた10年間の総面積は、サッカーフィールド約3.6面分に相当する約2万5800m2となり、CO2吸収量は計9万t以上にのぼる。
今夏の27カ所のうち長野岡谷工場と鹿児島川内工場(鹿児島県薩摩川内市)は規模が大きく、それぞれ全長112m・面積336m2、全長66.5m・面積385m2となる。グリーンカーテンは室内の温度を2℃ほど下げるとされ、空調負荷が低減できる。一部の工場・事業所では苗木を地元や従業員に配布してグリーンカーテンの普及を図っている。