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環境ニュース[国内]

東芝、中型EVバスの実証走行開始、開発した車両用ワイヤレス充電システムを活用

エネルギー】 【掲載日】2016.06.03 【情報源】企業/2016.05.31 発表

 東芝は、自社のリチウムイオン二次電池「SCiB」を搭載した中型電気自動車(EV)バスの実証走行を6月1日に始めた。ワイヤレス充電のEVバスで初めて高速道路を走り、約11kmを1日3往復する。開発した車両用ワイヤレス充電システムを活用し、ケーブル不要で充電できる。12月まで実証し、ワイヤレス充電の利便性やCO2削減効果を調べる。

 SCiBは、急速充放電を1万5000回以上繰り返しても劣化が少ない長寿命と高出力が特長だ。今回の実証走行の片道分に必要な電力が約15分で充電でき、高い出力のSCiBと駆動装置の性能向上で高速道路走行が可能になった。EVバスは容量52.9kWhの二次電池を装備し、約89kmの航続距離がある。全長8.9m、幅2.3m、高さ3.0mで定員は45人となる。

 実証走行は川崎市と全日空の協力で行い、川崎市川崎区殿町と羽田空港(東京・大田区)の全日空の拠点を結ぶ。全日空グループの従業員が利用する。環境省の委託事業「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」の一環で、小型のEVバスによる実証走行を2月に開始している。今回は中型のEVバスを導入して、高速道路を走行する。

 ワイヤレス充電システムは、車内の二次電池に地上の電源装置から電気を送る仕組みで、運転席のボタン操作で充電でき、安全性と利便性を高められる。東芝は、“磁界共鳴”と呼ばれる方式に独自の充電パッド構成を採用し、送電パッドと受電パッドが左右20cm、前後10cmまでずれていても充電可能にした。電波を利用する周囲の設備にも影響がない。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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