一般財団法人環境イノベーション情報機構
十和田八幡平国立公園十和田・八甲田地域の公園区域・公園計画変更案に対し意見募集を開始
【自然環境 自然公園】 【掲載日】2002.09.09 【情報源】環境省/2002.09.09 発表
環境省は、十和田八幡平国立公園の十和田・八甲田地域で公園区域・公園計画の変更を行うにあたり、平成14年10月9日まで変更案について意見募集を行うことにした。十和田八幡平国立公園は、青森・岩手・秋田の3県にまたがる、山と湖沼に恵まれた国立公園。
十和田湖、奥入瀬渓流、八甲田山系を含む十和田・八甲田地域と、八幡平、岩手山、駒ヶ岳等を含む八幡平地域の2地域に大きく分けられて管理されており、このうち十和田・八甲田地域は、湖水、渓流、山岳、高層湿原など優れた自然景観を有し、多くの野生生物の生息地となっている。
今回の公園区域の変更は、隣接する青森県南八甲田西部地域の滝ノ股沢上流部のブナを主体とする天然林の保護強化のため、120ヘクタールの区域拡張を行うもの。
また公園計画については、前回点検から6年を経過してしていることから、その後の公園を取り巻く情勢変化を踏まえ新たな公園計画変更案を作成した。
計画案では拡張区域を第2種特別地域(農林漁業活動についてつとめて調整を図ることが必要な地域)として指定すること、奥入瀬渓流の保護や国道102号の混雑緩和のために新たなトンネル計画を追加すること、十和田湖遊覧のための船舶運送施設の計画路線を、現在の運行形態を踏まえて、3航路から1航路にとりまとめること−−などが盛り込まれている。
なお、提出された意見については、その概要を取りまとめて公表するとともに、中央環境審議会自然環境部会に報告する予定。【環境省】