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環境ニュース[国内]

ホンダ、パッケージ型水素ステーションを青山本社に設置、都内の商業地域で初

エネルギー】 【掲載日】2016.05.17 【情報源】企業/2016.05.17 発表

 ホンダは、独自に開発したパッケージ型水素ステーション「スマート水素ステーション(SHS)」を東京・青山の本社ビルに設置した。5月11日に稼働を始めた。東京都内の商業地域で初めてとなる。水素製造に必要な電力を賄うための太陽光発電システムも新たに導入した。CO2を排出することなく燃料電池車(FCV)が走行できるようにした。

 SHSには「高圧水電解システム」を採用し、圧縮機が不要で、圧力40MPa(メガパスカル)の水素を24時間で最大1.5kg製造できる。水素の貯蔵は約19kgできる。高圧水素タンクから充てんノズルまで主要な機器を7m2程度の面積に収まる大きさにユニット化した。設置工事期間が短く、小規模な水素ステーションに利用できる。

 青山の本社ビルに設けたSHSは、当面ホンダが保有するFCVへの水素充てんに活用する。将来は、地産地消の水素として幅広い利用を検討する。ホンダ社内でのSHSの導入は、2015年12月の和光本社ビル(埼玉県和光市)に続き2カ所目となる。ほかに環境省の補助事業で徳島県、宮城県、埼玉県で稼働していて、熊本県や神戸市で準備を進めている。

 ホンダは、水素社会実現に向けて「つくる・つかう・つながる」のコンセプトを掲げる。SHSは、再生可能エネルギーからの水素製造・貯蔵・充てんで、「つくる」にあたる。「つかう」は3月にリース販売を始めた新型FCV「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」で、「つながる」は外部給電器などによるFCVからの電力供給を指す。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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