一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境省、2014年度の温室効果ガス排出量を公表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.04.15 【情報源】環境省/2016.04.15 発表
環境省と国立環境研究所は、気候変動に関する国際連合枠組条約の規定に基づき事務局に提出する、2014年度(平成26年度)の温室効果ガス排出量(確報値)を取りまとめ公表した。2014年度の我が国の温室効果ガスの総排出量は、13億6,400万トン(CO2換算)。
前年度の総排出量(14億800万トン)と比べると、電力消費量の減少(省エネ、気候の状況等)や電力の排出原単位の改善(再生可能エネルギーの導入拡大、火力発電内の燃料転換・高効率化等)に伴う電力由来のCO2排出量の減少により、エネルギー起源のCO2排出量が減少したことなどから、3.1%(4,400万トン)減少となった。
2005年度の総排出量(13億9,700万トン)と比べると、オゾン層破壊物質からの代替に伴い、冷媒分野においてハイドロフルオロカーボン類(HFCs)の排出量が増加した一方で、産業部門や運輸部門におけるエネルギー起源のCO2排出量が減少したことなどから、2.4%(3,300万トン)減少した。
なお、2014年度の京都議定書に基づく吸収源活動による吸収量は、5,790万トン(森林吸収源対策により4,990万トン、農地管理・牧草地管理・都市緑化活動により800万トン)であった。