一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

清水建設、中小規模オフィス向け天井放射空調を開発、ビルの消費エネルギー削減

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2016.02.26 【情報源】企業/2016.02.22 発表

 清水建設は、中小規模オフィス向けの天井放射空調システム「S−ラジシステムライト」を開発した。3月完成予定の四国支店新社屋(高松市)に初めて適用する。通常の空調システムの代わりに採用するだけで、ビルの消費エネルギーが削減できる。ゼロエネルギービル(ZEB)化に有効な空調技術として、省エネ性に優れる放射の効果を活用した。
 S−ラジシステムライトは、天井の内部に設置した冷却装置でつくる冷気の自然対流を利用する。冷気で冷却された天井面からの放射効果と、小さな穴が開いた天井パネルから染み出す冷気で室内の空調を行う。ビル全体で15%程度の消費エネルギー削減効果が生まれるといい、静かで温度のムラが少ない快適な室内環境を創り出すことができる。
 清水建設は、エネルギー効率が高い放射空調に関する技術開発を進めている。天井パネル裏側に冷温水管を設置する天井放射パネル方式の「S−ラジシステム」を2012年完成の本社ビル(東京・中央区)に初めて適用した。S−ラジシステムライトは拡大が予想されるZEB化ニーズを見据え、低コストのシステムにして中小規模のオフィスに導入しやすくした。
 S−ラジシステムライトの冷却装置は、16℃程度の冷水を通水することで周辺の空気を冷やし、20℃程度の冷気を生成する。天井面積30〜50m2に1台配置すると、中小規模のオフィスに対応する、1m2あたり最大60Wの冷房能力を実現する。送風機が不要なため、一般的な空調と比べて消費エネルギーを低減できる。他の省エネ技術と併せて提案する。【清水建設(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク