一般財団法人環境イノベーション情報機構
大京、グループ企業が福井大で実施の「管理一体型ESCO事業」で目標通り光熱費を削減
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2016.01.29 【情報源】企業/2016.01.26 発表
オリックス・ファシリティーズ(OFC)が福井大学松岡キャンパス(医学部・付属病院)=福井県永平寺町=で実施中の「管理一体型ESCO(エネルギー・サービス・カンパニー)事業」が順調に進んでいる。同社は、大京グループでビル管理を手掛けている。「設備システムの見直しと機器等の更新」と「運用改善」を行い、ほぼ目標通りに光熱水費を削減した。この管理一体型ESCO事業は、三菱UFJリースなどと計3社で2015年4月に契約期間7年で始めた。OFCは省エネ運転、運用改善、効果検証を担当している。ESCO事業は省エネに関する包括サービスを提供するビジネスを意味し、機器を新型に更新して光熱水費を削減し、省エネ効果の一部を報酬として受け取る。管理一体型は既存の設備も対象にする。
OFCは福井大学松岡キャンパスの事業で、顧客とのスムーズな情報共有、本社のタイムリーな現場支援、「見える化」による改善提案を展開している。情報共有では、顧客のパソコンから光熱水費の削減状況、故障・修繕の発生頻度などが確認できる環境を整備した。現場の業務状況を本社が随時把握し、適切なアドバイスで問題を迅速に解決する。
加えて、各業務の発生頻度や対応時間、設備運転状況などの「見える化」で設備や施設運営の傾向を分析し、最適な改善を提案する。光熱水費の削減目標が年間1億5000万円なのに対し、2015年4〜11月で約9000万円と計画の99%を達成した。特に運用改善は147%で計画を大きく上回った。OFCはこの実績を基に他の病院などからの受注を目指す。【オリックス・ファシリティーズ(株)】