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環境ニュース[国内]

大日本印刷、PETボトル用の無菌充てんシステムで水使用量9割削減の仕組みを開発

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.12.14 【情報源】企業/2015.12.09 発表

 大日本印刷(DNP)は、PETボトルの成形と充てんを同時に行うPETボトル用の無菌充てんシステムで、従来と比べて水の使用量を9割削減する仕組みを開発した。PETボトルの成形時に発生する余熱を利用し、滅菌後の無菌水による洗浄工程をなくした。PETボトルの滅菌に過酸化水素を使用する最新システムで実現した。すでに国内の飲料メーカーが採用した。
 DNPのPETボトル用無菌充てんシステムは、無菌状態の空間でPETボトルの原型になる試験管の形のプリフォームをふくらませ、高温・短時間で滅菌した内容物を急速冷却して常温で詰める。小型のプリフォームで充てん工場に納入でき、成形済みボトルを輸送する場合と比べて環境負荷を低減し、常温充てんのため、薄くて軽量のボトルの採用も可能になる。
 今回、成形機と充てん機を一体にし、成形時の余熱を使った温風での乾燥時間を長くすることで、従来行っていた滅菌用の過酸化水素などを除去するための無菌水でのボトル内の洗浄行程を不要にした。成形機と充てん機が分かれていたシステムとの比較では、1分間に600本の充てんが可能なシステムで水使用量を1時間あたり24.8tから2.7tに削減した。
 DNPはさらに、炭酸飲料にも使用できるPETボトル用無菌充てんシステムでは水の使用量削減に加え、耐熱圧用のPETボトルの軽量化を可能にした。このほか、茶系飲料やジュースなどミネラルウオーター以外の内容物向けに、PETボトルの重量が国内最軽量レベルの14.6g(350〜550mLボトル用)の製品を実用化するなど、環境への対応強化を進めている。【大日本印刷(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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