一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境省、2014年度(平成26年度)の温室効果ガス排出量の速報値を公表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2015.11.26 【情報源】環境省/2015.11.26 発表
環境省と国立環境研究所は、2014年度の日本の温室効果ガス排出量(速報値)をとりまとめ公表した。2014年度の温室効果ガスの総排出量は13億6,500万トン(二酸化炭素(CO2)換算)で、前年度比3.0%減(2005年度比2.2%減、1990年度比7.5%増)であった。前年度の総排出量(14億800万トン)と比べると、電力消費量の減少(省エネ等)や電力の排出原単位の改善(再生可能エネルギーの導入拡大・燃料転換等)に伴う電力由来のCO2排出量の減少により、エネルギー起源のCO2排出量が減少したことなどから、3.0%(4,300万トン)減少した。
また、2005年度の総排出量(13億9,600万トン)と比べると、オゾン層破壊物質からの代替に伴い、冷媒分野においてハイドロフルオロカーボン類(HFCs)の排出量が増加した一方で、産業部門や運輸部門におけるエネルギー起源のCO2排出量が減少したことなどから、2.2%(3,100万トン)減少した。
2014年度速報値の算定に用いた各種統計等の年報値について、速報値の算定時点で2014年度の値が未公表のものは2013年度の値を代用している。また、一部の算定方法については、より正確に排出量を算定できるよう見直しを行っている。このため、今回とりまとめた2014年度速報値と、来年4月に公表予定の2014年度確報値との間で差異が生じる可能性がある。なお、確報値では、森林等による吸収量についても算定、公表する予定。【環境省】