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環境ニュース[国内]

竹中工務店・YKK AP、「高断熱ファサード」開発、高断熱性能のビル外皮を実現

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.11.19 【情報源】企業/2015.11.13 発表

 竹中工務店は、YKK APと共同で断熱性能の高いビルの外皮を実現する「高断熱ファサード」の開発を進めている。2016年2月末を目標に実用化を図る。アルミフレームとLow-Eガラスを想定した、標準的なビルの外皮と比較して、断熱性能が2.7倍高いことが確認できた。ファサードは建物の正面部分を指す。
 年間の一次エネルギー消費量が正味でゼロかおおむねゼロになる建物を意味するゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)の普及促進を目的に開発している。年間を通して寒暖差が大きい日本でZEBを可能にするには、外皮の断熱性能を高めることが不可欠と考え、建物の省エネを後押しする高断熱ファサードを実用化する。
 高断熱ファサードは「外側ユニット」と「内側ユニット」で構成する。外側ユニットはアルミフレームと、ブラインドを内蔵した二重ガラスで、季節や時間によってブラインドが日射を反射する。内側ユニットは木質材料や樹脂を使った断熱フレームと断熱ガラスを使い、フレームを通じて伝わる熱を遮断する。
 アルミフレームサッシとLow-Eガラスの内側にブラインドを取り付けたファサードと比べて省エネ性能が向上し、快適性が増す。内側ユニットだけを後付けして断熱性能を高めるリニューアルにも対応する。竹中工務店は、建物の省エネを可能にするさまざまな要素技術を組み合わせてZEBの拡大につなげる。【(株)竹中工務店】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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