一般財団法人環境イノベーション情報機構
横浜ゴム、小型トラック・バス用のリトレッドタイヤで耐摩耗性能などを重視した新製品を発売
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2015.09.25 【情報源】企業/2015.09.16 発表
横浜ゴムは、小型トラック・バス用のリトレッドタイヤで“耐摩耗性能重視型”のリブタイヤ「LT151R」と、“氷雪上性能重視型”スタッドレスタイヤ「iceGUARD(アイスガード)iG91」を10月に発売する。リトレッドタイヤは、使用済みタイヤの摩耗したトレッド(地面と接触する部分)だけを張り替えて再利用する仕組みで、環境保全効果が高い。リブタイヤは溝のパターンが進行方向と平行で縦になっているタイヤ、スタッドレスタイヤは積雪路や凍結路用のスパイクのないスノータイヤを意味する。LT151R、アイスガードiG91とも2014年に発売した新商品が好評なことから、リトレッドタイヤをラインアップする。どちらも新品タイヤのオリジナルパターンと同じトレッドを採用した。
LT151Rは、専用の複合ゴムを採用して、耐摩耗性能を高めているうえ、操縦安定性やウエットグリップ性能を高い水準でバランスさせた。アイスガードiG91は、タイヤの端を引っかけることで効率的にグリップが得られるエッジ効果や、排雪・排水性を高めて氷雪上の性能を十分に確保するほか、転がり抵抗を低減して燃費性能も向上させた。
リトレッドタイヤは、走行によって摩耗したトレッドを貼り替えて機能を復元する。資源を再利用することで、廃タイヤの削減やタイヤ生産段階でのCO2排出量を削減でき、コストも抑制できる。運輸・輸送業界では近年、燃料費などのコスト低減と環境経営のレベル向上が大きな課題とされ、リトレッドタイヤの需要が増加している。【横浜ゴム(株)】