一般財団法人環境イノベーション情報機構
日立、住宅向け太陽光発電パワーコンディショナーで高変換効率の屋外用を発売
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.09.04 【情報源】企業/2015.09.02 発表
日立製作所の100%子会社で家電と空調の日立アプライアンスは、住宅向け太陽光発電システムのパワーコンディショナー(電流変換器)で、屋外設置用の定格出力4.9kWタイプ「HSS-PS49DHT」を10月1日に発売する。高い電力変換効率を実現し、一般的な地域から塩害地域まで幅広い条件で使用できる。併せて耐重塩害仕様「HSS-PS49DHTE」も展開する。日立アプライアンスは住宅向けの屋外設置用パワーコンディショナーで、定格出力5.9kWタイプの「HSS-PS59CHT」を3月から販売しているが、新たに4.9kWタイプを追加してライアンアップを強化する。新製品は制御回路に低損失のSiC(シリコンカーバイド=炭化ケイ素)ダイオードを採用し、太陽電池モジュールで発電した直流電力をしっかり取り出す。
さらに構成する電気部品や回路パターンの低損失化を図り、屋外設置用のパワーコンディショナーとして、96.5%に上る高い電力変換効率を達成した。日差しの変化に伴う電力ピーク点の変動を見はって、確実に電力を取り出す独自の制御も適用した。新たに最大入力電流40Aに対応し、電流値が高い太陽電池モジュールでも多くの枚数を設置できるようにした。
新製品は塩害やほこり、雨風などの影響を受ける屋外設置環境に配慮し、防じん、防水構造に加えて耐塩害を標準にした。耐重塩害仕様が必要な外海に面した海岸近くや沖縄、離島以外で使える。2台つなげることで、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度での余剰買い取り上限の出力10kWに近いシステムが構築できる。出力制御機能も搭載する。【日立アプライアンス(株)】