一般財団法人環境イノベーション情報機構
日本政策投資銀行、イオン九州に「環境格付」融資を実施、3年連続で最高ランク
【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2015.08.28 【情報源】企業/2015.08.26 発表
日本政策投資銀行(DBJ)は、イオングループで総合スーパーを九州地区で展開するイオン九州に「DBJ環境格付」に基づく融資を実施した。3年連続で「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」とする最高ランクを付与した。環境配慮型商品の販売などを評価した。3年連続の最高位は九州地区の小売業で初めてとなる。イオン九州は環境への取り組みに力を入れ、環境配慮型商品の販売や廃棄物の削減・再資源化、CO2排出量の削減に向けた植樹活動などを手掛けている。今回のDBJの格付けでは、地元農産物に環境評価を実施し、イオングループの環境ブランド「トップバリュグリーンアイ」に組み入れるなど、地域活性化を進めている点を評価した。
加えて全従業員に環境教育を行っているほか、小中学生が対象の環境活動団体「イオンチアーズクラブ」を結成する店舗数を着実に増やし、消費者を巻き込んで環境負荷低減を進めていることを評価した。さらに、消費電力量を瞬時に「見える化」する設備を40店舗に入れ、省エネ設備導入のコスト効果を検証している点も高い評価に結び付いた。
その結果、イオン九州は最高ランクを取得した。DBJ環境格付は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付けシステム)で、企業の環境経営度を評点化して優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の金利を適用する。2004年に世界で初めて運用を始めた。格付けは4段階あり、下位2段階は一般金利になる。【(株)日本政策投資銀行】