一般財団法人環境イノベーション情報機構
平成25年度東日本大震災の被災地における化学物質環境実態追跡調査結果を公表
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2014.04.01 【情報源】環境省/2014.03.31 発表
環境省は、平成25年度東日本大震災の被災地における化学物質環境実態追跡調査結果を公表した。今回公表したのは、青森県、岩手県、宮城県及び福島県の被災地沿岸域において、残留性有機汚染物質(POPs)及び被災地での取扱量が多い有害化学物質等のモニタリング調査の結果。
大気環境については、POPs等の6物質について、12地点で調査を実施し、環境省が別途全国規模で実施している化学物質環境実態調査の直近(平成20〜22年度)の結果(既往調査結果)と比較したところ、ヘキサクロロベンゼンについて1地点で、全物質について全地点で既往調査結果の濃度範囲内であった。
水質環境については、POPs等の22物質について、20地点での調査を実施し、既往調査結果と比較したところ、トリブチルスズ化合物について4地点で、ヘキサクロロベンゼンについて1地点で、ペンタクロロベンゼンについて1地点で、トリフェニルスズ化合物について1地点で、既往調査結果の濃度範囲を超えていたものの、その他の物質で当該結果が得られている14物質については、全地点で既往調査結果の濃度範囲内であった。また、平成24年度追跡調査で既往調査結果の濃度範囲を超えたヘキサクロロベンゼン(1地点)については、今年度の追跡調査でも既往調査結果の濃度範囲を超えた結果となった。
底質環境については、POPs等の20物質について、25地点での調査を実施し、既往調査結果と比較したところ、ヘキサクロロベンゼンについて1地点で、ペンタクロロベンゼンについて1地点で、既往調査結果の濃度範囲を超えていたものの、その他の物質で当該結果が得られている17物質については、全地点で既往調査結果の濃度範囲内であった。
生物環境については、POPs等の20物質について、7地点での調査を実施し、既往調査結果と比較したところ、当該結果が得られている17物質については、全地点で既往調査結果の濃度範囲内であった。【環境省】