一般財団法人環境イノベーション情報機構
90%が有機汚濁環境基準達成 平成24年一級河川水質調査結果
【水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2013.08.02 【情報源】国土交通省/2013.08.02 発表
国土交通省は、全国一級河川109水系で行った平成24年の水質調査結果をとりまとめ発表した。このうち有機汚濁についての調査では、有機汚濁の代表的な水質指標であるBOD(河川の基準)やCOD(湖沼の基準)の環境基準値を満足している地点の割合が90%と過去2番目に高い値であった。
BOD平均値が最も良好だったのは、日の出橋(石狩川水系千歳川)、荒川橋(阿武隈川水系荒川)、上中橋(北川水系北川)、今泉(天神川水系天神川)、五木宮園(球磨川水系川辺川)等 17地点であった。
平成24年の地点毎のBOD値の平均と、平成14年の地点毎のBOD値の平均から、10年間の水質改善幅による河川の水質改善状況を比較すると、亀の子橋(鶴見川水系鶴見川)(改善幅6.1mg/ℓ)、駄六川流末(淀川水系駄六川)(同5.1mg/ℓ)、大綱橋(鶴見川水系鶴見川)(同4.2mg/ℓ)、遠里小野橋(大和川水系大和川)(同4.0mg/ℓ)、郡界橋(大和川水系佐保川)(3.8mg/ℓ)で大幅に水質が改善していた。
なお、「人と河川の豊かなふれあいの確保」などの指標に基づき、住民との協働による水質調査を全国規模で実施した結果では、「人と河川の豊かなふれあい」について最高のAランクと評価された地点は25%(301地点中76地点)であった。【国土交通省】