一般財団法人環境イノベーション情報機構
平成24年度全国ガンカモ一斉調査結果暫定値を公表 約6,000地点でガンカモ科鳥類を観察
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2013.04.16 【情報源】環境省/2013.04.16 発表
環境省は、平成24年度のガンカモ科鳥類(ガン・カモ・ハクチョウ類)の冬期の生息状況調査「全国ガンカモ一斉調査」の結果を暫定値としてまとめ、平成25年4月16日に公表した。この調査は、日本に渡来するガンカモ科鳥類の冬期の生息状況の把握を目的として、昭和45年から全国的に調査日を定めて、一斉に実施しているもので、平成24年度は第44回目の調査実施となるもの。平成25年1月13日を中心に平成23年度とほぼ同数の全国約9千地点の湖沼などで約4千人の協力を得て調査を実施した。
公表内容によると、約9千地点のうち約6千地点でガンカモ科鳥類が観察され、このうちハクチョウ類が観察されたのは、約6百地点、ガン類が観察されたのは約百地点、カモ類が観察されたのは約6千地点であった。
全国における観察された個体総数は、ハクチョウ類が平成23年度よりも約16%(約9千羽)増加して約6万8千羽、ガン類は平成23年度よりも約10%(約1万8千羽)減少して約16万8千羽、カモ類は平成23年度よりも約3%(約5万3千羽)減少して約146万9千羽であった。
環境省では、今年は調査日の1月13日から15日にかけて北海道・関東甲信地方が大雪に見舞われた影響で例年より観察数が少なかった地点や交通事情により調査ができなかった地点があったことから、変動傾向については今後の調査結果も見て判断する必要があるとしている。【環境省】