一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

帝人、松山事業所の自家発電電力の余剰分を電力不足の四国電力に約3カ月間供給

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2012.07.04 【情報源】企業/2012.06.29 発表

 帝人は、松山事業所(松山市)の自家発電電力の余剰分を、電力供給不足から計画停電を実施する可能性もある四国電力に供給する。期間は7月2日〜9月28日の約3カ月間で、最大1万4000kWとなる。四国電力は、伊方原子力発電所(愛媛県伊方町)=総出力202万2000kW=が運転再開できないことから今夏、深刻な電力供給不足に陥る。

 帝人の松山事業所はポリエステル繊維、ポリエステル原料、アラミド繊維などを製造。石炭、重油を燃料に約5万8000kWの発電能力を持つ大型の自家発電設備を備える。推進している節電の効果に加え、事業所内の大型プラントの定期修理などから使用電力の低下が見込まれ、自家発電設備に一定規模の発電余力があるため、供給を決めた。

 四国電力と契約を結び、電力不足が予想される7〜9月に供給する。常に安定して供給することに加え、契約では、四国電力から緊急要請があった場合、最大の範囲で供給することを確約した。帝人の地域貢献活動の一環となり、自社で展開する在宅医療事業でも患者にとって機器稼働に電力が不可欠なため、計画停電の回避に協力する。

 四国電力の2010年度の電力供給実績では、原子力の比率は43%に上り、今夏は伊方原発が運転停止していることが原因で電力が大幅に不足する。政府は、猛暑だった2010年夏と比べ7%以上の節電を要請した。四国電力は、猛暑や発電所の事故などが重なった際、7つのグループに分けて計画停電を実施することを決め、準備している。【帝人(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

プレスリリース