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環境ニュース[国内]

関西電力、供給地域以外の大口顧客を対象に使用しない電力のネガワット取引実施

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2012.06.25 【情報源】企業/2012.06.21 発表

 関西電力は、供給地域以外の大口顧客を対象に、使用しない電力のネガワット取引を実施する。供給地域内で行うことを決めているが、一層の電力需給安定化を狙って地域外に拡大する。関西電力は、運転を停止していた大飯原子力発電所(福井県おおい町)3、4号機が7月に再稼働するが、供給力に余裕がある訳ではなく、計画停電の可能性も残っている。

 ネガワットは使われなかった電力を意味し、想定よりも電力使用量を減らすことで、その分を発電したことと同等の効果があると見なす考え方。関西電力が今回実施を決めたネガワット取引は、地域が隣接する中部電力、北陸電力、中国電力の大口顧客からネガワットを広く募り、これによって生じる各電力会社の供給余力を融通してもらう新たな取り組みとなる。

 政府がピークカットを求める7月2日〜9月7日に、アグリゲーターと呼ぶ窓口になる会社を通して行う。電力需給の逼迫が予想される日の前週の金曜から前日までの間、必要な電力量と時間帯を提示し、アグリゲーターが顧客に呼びかけて節電できる量と単価(kWh)を入札する仕組み。アグリゲーターは、電力管理事業のエナリス(東京・足立)が務める。

 エナリスは、電力管理システムを使って顧客の負荷状況をリアルタイムで監視し、取引の際に設定した節電量を満たすように警告するサービスを提供するほか、基準電力の算出、実績報告、代金決済なども手掛ける。関西電力は、大飯原発の再稼働で今夏予想されていた最悪の状態ではなくなるものの、引き続き供給力確保を進めるとともに、節電への協力を求める。【関西電力(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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