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環境ニュース[国内]

JR東日本、CO2排出がゼロの「エコステ」モデル駅として東北本線の平泉駅を整備

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2012.05.11 【情報源】企業/2012.05.08 発表

 JR東日本は、再生可能エネルギー、省エネなどの環境技術を導入してCO2排出をゼロにする「エコステ」のモデル駅として、東北本線の平泉駅(岩手県平泉町)を整備する。既に4月16日に改良工事に着手し、6月末に設備の利用を始める予定。3月にエコステ第1号になった中央本線四ツ谷駅(東京都新宿区)に続くモデル駅となる。

 平泉駅は世界文化遺産に登録された平泉の玄関口にあたり、周辺に豊かな自然が広がっていることからモデル駅に選んだ。太陽光発電による電力を蓄電池にためて使用し、晴天の日には駅で消費する電力すべてをまかなう。晴天は1日の日照時間が日の出から日没までの40%以上ある日を指し、平泉駅付近は年間170日程度という。

 太陽光発電は駅に隣接するJR東日本の用地500m2に78kW分の太陽光パネルを設置。日中に発電した余剰電力を蓄えて夜間に放電する蓄電池は240kWhの容量がある。ホームや駅事務室にLED(発光ダイオード)照明を導入し、駅舎の屋根に遮熱塗装を施して断熱性を高める。駅舎内には太陽光発電量を示す表示盤を取り付け、環境配慮が実感できるようにする。

 こうした設備によって、平泉駅の年間電力使用量の約8割を太陽光発電でカバーする見通しとなる。平泉駅は東京駅から452.3km、仙台駅から100.5kmに位置し、2010年度の1日の平均乗車人員は411人。JR東日本は、京葉線海浜幕張駅(千葉市美浜区)と中央本線小淵沢駅(山梨県北杜市)も、エコステのモデル駅にする検討を進めている。【東日本旅客鉄道(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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