一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境省 関門航路周辺海域における土砂処分場計画に対し、意見を提出
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2010.06.28 【情報源】環境省/2010.06.24 発表
環境省は、「関門航路周辺海域における土砂処分場計画」について、同省が平成19年4月に取りまとめた「戦略的環境アセスメント(SEA)導入ガイドライン」に基づき、国土交通省九州地方整備局に対して、意見を述べたと発表。今回の事業計画では、土砂処分場候補海域ゾーンT〜Vについてそれぞれ1案ずつに、土砂処分場を設置しない案を加えた4案が検討されている。
同省ではいけんとして、瀬戸内海環境保全特別措置法に基づき、瀬戸内海の環境への影響が最少となる土砂処分場を設置しない案について可能な限り検討を実施することを求めるとともに、土砂処分場を設置する3案についてもいずれも曽根干潟の近隣に設定されている。曽根干潟にはクロツラヘラサギ、ズグロカモメ、カブトガニ等、環境省レッドリストに掲載されている種を含め多くの種が生息していることから、それらを含む多様な野生動植物の生息・生育環境に十分配慮すること等に留意するよう求めている。
なお、今回の案件は、埋立事業を対象として同ガイドラインに基づきSEAが実施された第1号の事例となるもの。【環境省】