日本政府、エジプト・アラブ共和国の太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画へ　無償資金協力

【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2010.02.15 【情報源】外務省／2010.02.12 発表

　日本政府は、エジプト・アラブ共和国政府が取り組んでいる「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画」に対し、総額9億7,000万円の環境プログラム無償資金協力を行うことを決定。2010年2月12日、エジプト・アラブ共和国の首都カイロにおいて交換文書の署名式が行われた。
　この計画は、現在日本とエジプトとの協力によって設立作業が進められているエジプト日本科学技術大学（E−JUST）の敷地内に太陽光発電設備を設置するもの。
　現在エジプトは、電力不足への対応と同時に環境改善の課題にも対処するため、再生可能エネルギーによる発電施設の整備に積極的に取り組んでいるが、同国の豊富な太陽光資源を活用した二酸化炭素の排出削減を目的とする本件の実施は、こうしたエジプトの取組みに大きく貢献するとともに、将来、中東アフリカ地域における中核的な工学研究施設となるべき同大学への設置を通じて、今後、日本の技術が当該地域にも広く普及することも期待される。
　なお、この協力は、低炭素社会の実現を目指すために日本が平成21年度補正予算により推進している日本の優れた環境関連技術を活用した途上国の気候変動対策に関する取組みを支援する事業の一環として行うもの。【外務省】