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環境ニュース[国内]

対馬・下島地区でツシマヤマネコが保護される

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2010.01.07 【情報源】環境省/2010.01.04 発表

 環境省は、平成21年12月28日に対馬市厳原町小浦(下島地区※)において、また、平成22年1月2日に対馬市上対馬町河内(上島地区)において、ツシマヤマネコ対馬野生生物保護センターに保護・収容したと発表した。ツシマヤマネコが下島地区で保護されたのは、少なくとも25年ぶりのこと。
 ツシマヤマネコは、国内では長崎県対馬だけに生息している「種の保存法」の国内希少野生動植物種の1つで、日本版レッドデータブックでは最も絶滅のおそれの高い「絶滅危惧1A類」に分類されている。平成17年9月に公表された環境省の生息状況調査では、その生息数は80〜110頭と推定され、また1980年代以降ツシマヤマネコの生息頭数が減少傾向にあることが示唆されている。
 下島では、痕跡調査を継続してきたが、これまで、ツシマヤマネコの生息情報は非常に限られており、下島における生息状況は依然として厳しい状況であると推測されている。
 今回の個体の取扱いについては、専門家の意見を踏まえて、検討する予定である。また、保護された地点周辺については重点的に痕跡調査を行う予定。
 なお、上対馬町河内で保護された個体につても個体の回復状況、感染症などの状況をみて、個体の取扱いを検討する予定。【環境省】

(※)対馬島内で開削された運河・万関瀬戸より北部を上島、南部を下島と呼ぶ。

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