一般財団法人環境イノベーション情報機構
シンポジウム 第2回「農業に有用な生物多様性の指標開発」開催へ 農水省
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2009.10.26 【情報源】農林水産省/2009.10.26 発表
農林水産省は、平成21年11月18日 東京・千代田区のベルサール九段、イベントホールにおいて、シンポジウム第2回「農業に有用な生物多様性の指標開発」を開催すると発表した。同省では、これまで取り組んできた環境保全型農業やIPM(総合的病害虫・雑草管理)など関連施策をより効果的に推進するため、その効果を定量的に評価することとし、平成20年度からその指標となる生物種の選定と現場レベルで評価可能な手法開発のための研究プロジェクトを開始している。
今回のシンポジウムは、この研究プロジェクトの内容や諸外国の情勢を紹介するとともに、その成果の現場での使い方を含め、研究の方向性や内容について、研究関係者のみならず農業に有用な生物多様性について関心を持っていつ市民と情報交換するために開催されるもの。
本シンポジウムへの参加は、特設サイト(https://form.affrc.go.jp/niaes/tayousei1118.html)から事前に登録することが必要。
なお、「農業に有用な生物多様性(functional biodiversity)」は、ヨーロッパでは、農業経営面等を考慮し土着天敵などを活用した環境負荷の小さい農業(生物多様性を重視した農業)を効果的に進めるため、指標となる生物種の選定と評価手法の確立が進んでいる。
また、生物多様性に関する条約の下では、EUをはじめとする各国の「農業に有用な生物多様性」は持続的な農業を実現するための重要な資源の一つと認識されている。【農林水産省】