一般財団法人環境イノベーション情報機構
気象庁 2009年6月の「エルニーニョ監視速報」発表
【地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2009.07.10 【情報源】気象庁/2009.07.10 発表
気象庁は、2009年6月の太平洋赤道域の大気・海洋の状況とエルニーニョ/ラニーニャ現象に関する今後の見通しについて発表した。発表によると、太平洋赤道域のほぼ全体で暖水の蓄積が見られ、エルニーニョ現象の初期に見られる海洋の特徴を示していることから、今後、東部の海面水温偏差の上昇が考えられる。
また、エルニーニョ予測モデルは、エルニーニョ監視海域(※1)の海面水温の基準値との差が、秋から冬にかけて上昇する傾向を予測している。
以上のことから、同庁では、エルニーニョ現象が発生しているとみられ、冬までは持続する可能性が高いととしている。
なお、西太平洋熱帯域(※2)の海面水温は、春以降、概ね基準値に近い値で推移したことから、夏の間は基準値に近い値で推移すると予測。
インド洋熱帯域(※3)の海面水温は、昨秋以降、概ね基準値に近い値で推移したことから、同海域についても夏の間は基準値に近い値で推移すると予測している。
※1 北緯5度〜南緯5度、西経150度〜西経90度の南米エクアドル沖の海域
※2 赤道〜北緯15度、東経130度〜東経150度のフィリピン東方沖の海域
※3 北緯20度〜南緯20度、東経40度〜東経100度のインド洋海域
【気象庁】