一般財団法人環境イノベーション情報機構
平成19年度「河川水辺の国勢調査」結果公表
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2009.04.28 【情報源】国土交通省/2009.04.28 発表
国土交通省は、平成19年度「河川水辺の国勢調査」の結果概要を公表した。「河川水辺の国勢調査」とは、河川環境の整備と保全を適切に推進するため、河川における生物相を定期的、継続的、統一的に把握することを目的に、河川やダムにおける生物調査等を行うもので、平成2年度より、5年を1巡として実施されてきた。対象は、魚などの水中生物のみならず、水辺や河原の植物や動物も含み、河川における生物相の基礎データを体系的に取得するもの。調査により、従来は分布が確認されていなかった地域における種の初確認など、学術上貴重なデータも得られた他、蓄積された情報が全国の河川管理に有効活用され、また大学等における研究のデータとしても利用されてきた。
平成18年度から4巡目の調査が実施され、今回は平成19年度に実施された一級水系102水系117河川と二級水系10水系10河川、管理中の97ダムにおける生物調査の結果の概要として発表したもの。外来生物が引き続き多くの河川・ダムでの定着が確認された他、今回新に17種の外来植物が確認された。また、南方系のチョウであるツマグロヒョウモンの北限が北上していることが確認され、同省では、地球温暖化の影響により北進しているとの見解を示している。【国土交通省】