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環境ニュース[国内]

第22次南極海鯨類捕獲調査船団(平成20年度)の入港

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2009.04.13 【情報源】水産庁/2009.04.13 発表

 水産庁では、平成20年度の南極鯨類捕獲調査を終えて帰還した調査船団の入港について発表。入港は、4月上中旬にかけて、山口県下関港に調査母船「日新丸」(8,044トン)、目視採集船「勇新丸」(720トン)、「第二勇新丸」(747トン)、「第三勇新丸」(742トン)、東京都の大井埠頭に目視専門船「第二共新丸」(372トン)、また宮城県塩竃港に「海幸丸」(860.25トン)。
 同調査は平成20年11月14日から各調査船が順次出港、南緯60度以南の南氷洋(東経130度以東、西経145度以西)を調査海域として、捕獲頭数は、クロミンククジラ679頭及びナガスクジラ1頭だった。この他、調査において多く発見された鯨類は、クロミンククジラ(1,974群4,884頭)、ザトウクジラ(418群735頭)、ナガスクジラ(122群491頭)。クロミンククジラは、調査海域内に広く分布し、西経145度から西経170度及びロス海において、それぞれ高密度海域が観察され、ナガスクジラ及びザトウクジラは本調査海域の北部海域で密度が高く、その密度はクロミンククジラのそれとほとんど違いは見られなかった(ザトウクジラの密度指数は、2004/05年度調査時の約1.6倍)。
 また、捕獲調査により得られた鯨類の年齢、胃内容物、栄養状況等に関するデータや、目視調査、計量魚探及びネットサンプリングによる餌生物調査で得られた情報を解析することにより、南極生態系における鯨類の餌生物に対する捕食のインパクト等について推定するとしている。
 深度水温塩分記録計、表層生物環境モニタリングシステムなどの観測機器類を用いた海洋環境観測調査及び非致死的調査として、ザトウクジラ及びシロナガスクジラの自然標識撮影、ナガスクジラ及びザトウクジラのバイオプシー標本採取も行われた。
 同庁では、同調査で得られた結果によって、将来的な予測も含め鯨類資源に関する研究の進展を期待するとしている。【水産庁】

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