一般財団法人環境イノベーション情報機構
平成19年度に発覚した産廃不法投棄量、約10.2万トンに
【ごみ・リサイクル 産業廃棄物】 【掲載日】2009.01.08 【情報源】環境省/2008.12.25 発表
環境省は、平成19年度の産業廃棄物の不法投棄等の状況について発表した。新たに発覚した産業廃棄物不法投棄件数は382件(前年度:554件)で、投棄量は約10.2万トン(前年度:約13.1万トン)にのぼる。
件数・投棄量ともに、前年度より減少傾向にある。5,000トン以上の大規模な不法投棄事案も2件と少なくなったものの不法投棄事案の撲滅までには至っていない。
不法投棄廃棄物の種類としては、投棄件数では建設系廃棄物の290件(がれき191件、建設混合廃棄物54件、建設系木くず36件等)が最も多く、全体の75.9%を占める。
投棄量でも、建設系廃棄物が8.0万トン(がれき5.8万トン、建設混合廃棄物1.7万トン、木くず0.4万トン等)と多く、全体の79.0%を占めている。
なお、硫酸ピッチ、フェロシルトは、この調査の対象外。
平成19年度に新たに確認された不法投棄事案のうち、平成19年度中に支障除去等に着手されたものは281件(全件数の73.6%)。
平成19年度末時点で、全国に不法投棄等の残存件数は合計で2,753件(前年度:2,774件)、残存量の合計では1,633.7万トン(前年度:1,565.3万トン)となった。【環境省】