一般財団法人環境イノベーション情報機構
2008年夏の異常気象について、気象庁が分析検討結果の概要を公表
【環境行政 行政資料】 【掲載日】2008.08.13 【情報源】気象庁/2008.08.08 発表
気象庁は、「2008年夏の異常気象分析検討会」の検討により、7月以降の西日本を中心とした高温・少雨についての見解を取りまとめた。2008年7月は、西日本の気温は第3位の高い記録となり、西日本太平洋側の降水量は最も少ない記録を更新した(1946年以降の統計による)。
要因として、[1]西日本上空の気温は地表に近いほど高温が顕著であり、高気圧に覆われて強い日射により地面が暖められた効果が寄与していた、[2]日本上空の偏西風は7月前半に平年よりかなり弱く、梅雨前線の活動は不活発で、西日本は、高気圧に覆われる日が続いた、[3]このような大気の流れには、北西太平洋を中心とした北緯20度帯およびインド洋西部赤道域で活発だった対流活動が影響した可能性が大きく、これらの対流活動には、太平洋西部やインド洋の海面水温分布が影響している、−−が考えられるとのこと。
西日本では、今後2週間も、一時的に曇りや雨の日もあるが、高気圧に覆われて晴れる日が多く、平年に比べて気温の高い日が続く見通し。【気象庁】