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環境ニュース[国内]

88種の魚及び14種のカエルを確認 ──「田んぼの生きもの調査2007」の結果

自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2008.07.01 【情報源】環境省/2008.07.01 発表

 農林水産省と環境省が2007年5月〜10月に実施していた、水田周辺での生物調査「田んぼの生きもの調査2007」の調査結果がまとまり、7月1日に公表された。
 「田んぼの生きもの調査」は、水田周辺水域の生態系の現状を把握するため、農林水産省と環境省が連携して実施しているもので、行政機関だけでなく小学校やこどもエコクラブなどにも呼び掛け、平成13年度から全国の農業水路などにおいて生物生息調査を実施している。
 2007年度は、全国の524団体が参加し、水田・水路・ため池など約1,500地点で魚類調査と約350地点でのカエル類調査、及び約250地点での外来種(カワヒバリガイとホタテアオイ)調査が実施され、25科88種の魚と、4科14種88種のカエルが確認され、また250地点中15地点でホタテアオイが確認された(カワヒバリガイは確認されなかった)としている。
 魚・カエル調査では、絶滅危惧1A類であるハリヨなど、希少種27種(魚25種、カエル2種 注1)が含まれていたが、一方で、オオクチバスブルーギル、ウシガエルなど、外来種11種(魚類10種、カエル1種)も含まれていたことが報告されている。
 なお、同調査の結果を第5回自然環境保全基礎調査の分布情報と重ね合わせた結果、絶滅危惧II類のメダカやトウキョウダルマガエルに関して、新たな分布情報が得られている。
 メダカについては、前年度までの同調査で確認されていなかった20メッシュで新たに生息が確認され、また平成13年度〜19年度の同調査結果と第5回自然環境保全基礎調査の分布情報を重ね合わせた結果、約10km四方の2次メッシュ単位で691メッシュだった生息分布が、新たに183メッシュにおいて生息情報が得られたことになった。
 トウキョウダルマガエルについては、前年度までに確認されていなかった14メッシュで新たに確認され、平成13年度からの結果を第5回自然環境保全基礎調査の分布情報に重ね合わせた結果では、2次メッシュ単位で155メッシュだったところに、新たに91メッシュにおいて生息情報を得たことになったとしている。【環境省】

(注1)ここでいう「希少種」は、環境省作成のレッドリストに挙げられている生物種を想定している。

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