一般財団法人環境イノベーション情報機構
野生順化訓練中のトキのヒナ2羽が巣立ち
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2008.07.01 【情報源】環境省/2008.06.27 発表
環境省では、佐渡トキ保護センター野生復帰ステーション順化ケージにおいて、平成20年秋に予定しているトキの試験放鳥に向けた訓練を行っている。今般、順化ゲージ内の樹木に営巣していたトキのペアより、ヒナ2羽が巣立ったと発表。
順化ケージでは、昨年7月に5羽のトキにより野生復帰訓練を開始、今年2月に10羽のトキが追加され、現在計15羽で野生順化訓練が進められている。
今年3月下旬にペアとなったトキが4月に順化ゲージ内の樹木に自ら営巣し、産卵して、5月13日、14日に2羽のヒナがふ化していた。ヒナは順調に成長し、6月24日と25日にそれぞれ巣から飛び立ち、26日からは巣外での採食行動が観察されるようになったと報告されている。
野生復帰ステーションでは、野生順化訓練を進めながら、引き続き、このペアおよびヒナの行動を見守っていく予定としている。
なお、平成20年6月27日現在の国内のトキ個体数は、佐渡トキ保護センターの111羽(成鳥90羽とヒナ21羽)、多摩動物公園の11羽(成鳥4羽とヒナ7羽)の合計122羽となっている。【環境省】