一般財団法人環境イノベーション情報機構
ヒートアイランド対策技術の19年度技術実証試験結果報告書を環境省が承認
【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2008.05.21 【情報源】環境省/2008.05.20 発表
環境省が進める「環境技術実証モデル事業」で、平成19年度に(財)建材試験センターが実証試験を実施したヒートアイランド対策技術分野(建築物外皮による空調負荷低減技術)の試験結果報告書がまとめられ、20年5月20日までに環境省の承認を受けた。環境技術実証モデル事業はエンドユーザーが安心して技術採用を行えるよう、メーカー側ではなく第3者が試行的に環境技術の効果について実証評価を行う事業。
今回評価対象としたヒートアイランド対策技術は、建築物に後付け可能な外皮技術で、室内冷房負荷を低減させることによって人工排熱を減少させ、ヒートアイランド対策効果が得られる緑化以外の技術。例としては、入射日射量を削減させる「窓用日射遮蔽フィルム」、ガラス面にコーティングする技術、既存のガラス枠に取り付けることが可能な複層ガラスなどで、窓用日射遮蔽フィルム(既存の窓ガラスにフィルムを貼り付ける技術)、窓用コーティング材(既存の窓ガラスに塗料をコーティングする技術)及び窓用後付複層ガラスの計32技術。
今回承認を受けた試験結果報告書には、それぞれの実証対象技術の概要、試験条件、排水処理性能など実証試験結果、運転により発生する環境負荷、維持管理性能などが示されており、その全文は、環境技術実証モデル事業ホームページや東京都の環境技術実証モデル事業のページからダウンロードが可能となっている。【環境省】