一般財団法人環境イノベーション情報機構
違法伐採による環境影響調査報告書まとまる 市民フォーラム開催へ
【ごみ・リサイクル グリーン購入】 【掲載日】2008.05.20 【情報源】環境省/2008.05.19 発表
環境省の委託により(財)地球・人間環境フォーラムは、平成19年度に、違法伐採が森林減少に与える影響や森林減少が生物多様性及び気候変動へ与える影響について調査し、報告書をとりまとめた。報告書では、中国、ロシア、熱帯諸国の木材生産の20〜30%は違法伐採によるものであると推定(OECD,2006)されていること、伐採のみならず流通、輸出に至る様々な局面で違法行為が行われ、それらは政府組織の汚職・腐敗と密接な関係があること、その発生の要因として、経済的な動機を政治的・体制的な脆弱性が許容していること、違法伐採により劣化した森林は農地転用され、また、森林火災のリスクを高め、結果的に森林減少がもたらされていること、森林減少により生物多様性の損失、温室効果ガスの排出により気候変動へ甚大な影響をもたらしていることを明らかにしている。
環境省は、本報告書を踏まえ、引き続き違法伐採対策の重要性を、G8環境大臣会合はじめ国内外に発信し、合法性が証明された木材調達を促進していくしている。
また、(財)地球・人間環境フォーラムは、関連団体と共催で5月21、 22日、本調査結果の報告を含めて市民フォーラムを開催し、森林保全及び違法伐採対策の重要性を発信するとしている。【環境省】