一般財団法人環境イノベーション情報機構
「気候変動と熱帯林の持続可能な経営に関する国際専門家会議」開催される
【地球環境 森林の減少】 【掲載日】2008.05.09 【情報源】林野庁/2008.05.08 発表
2008年4月30日から5月2日にかけて、国際熱帯木材機関(ITTO)主催による「気候変動と熱帯林の持続可能な経営に関する国際専門家会議」が神奈川県・横浜市において開催された。ITTOは熱帯林保有国の環境保全と熱帯木材貿易の促進を両立させることによって、熱帯林を持つ開発途上国の経済的発展に寄与することを目的とした国際機関で、持続可能な森林経営に関する政策立案活動と造林・森林経営、林地復旧、人材養成などの具体的なプロジェクト活動を行っている。
今回の会議には、国際熱帯木材機関(ITTO)加盟国の専門家、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局等国際機関、各国の代表者及び一般参加者等が出席し、パネルディスカッションを中心とする公開フォーラムと専門家会合が行われた。
パネルディスカッションでは、林野庁の皆川次長を含む6人のパネリストが参加し、熱帯林減少に対し、国連気候変動条約(UNFCCC)の取組を含む、先進国政府、自治体、市民の取組等について議論が行われた。
また、専門家会合では、アジア・大洋州、中南米、アフリカの熱帯林を有する6ヶ国の代表が、自国の熱帯林減少と気候変動に関する取組について報告が行われたほか、森林に関する炭素貯留、森林減少からの排出削減、代用エネルギー、気候変動の適応における熱帯林の役割に関する議論を行い、20年11月に開催予定のITTO理事会に提言する内容が取りまとめられた。【林野庁】