一般財団法人環境イノベーション情報機構
18年度の硫酸ピッチ不適正処分量、ドラム缶1,709本分に
【ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2008.04.04 【情報源】環境省/2008.03.31 発表
環境省は平成18年度に全国で確認された硫酸ピッチの不適正処分についての調査結果をまとめ、20年3月31日に公表した。硫酸ピッチは灯油と重油を混ぜて不正に軽油を製造する際に副産物として生じる有害物質で、不法投棄が後を絶たない。健康被害のほか大気・水質・土壌を汚染する可能性がある。
発表によると、18年度の不適正処分件数は14件で不適正処分量はドラム缶にして1,709本。
17年度の不適正処分件数が31件、不適正処分量がドラム缶4,304本分であったことと比べ、件数、量とも減少した。また、ピークだった15年上半期の不適正処分件数39件、不適正処分量2万1,318本と比べると激減しており、経年的に見ると減少傾向にあるとしている。
なお不適正処分量の形態としては不法投棄が30%、不適正保管が約59%、不適正処理の形態が複数のものが11%であった。
一方、18年度までに不適正処分が確認された硫酸ピッチの処理状況を見ると、全不適正処分件数273件、全不適正処分量ドラム缶6万9,501本のうち、234件(約86%)、ドラム缶5万5,832本分(約80%)が処理済みとなっていた。【環境省】