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環境ニュース[国内]

耐熱性α−アミラーゼ生産トウモロコシなど4種 カルタヘナ法に基づき遺伝子組換え生物使用承認へ 意見募集開始

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2008.03.27 【情報源】環境省/2008.03.25 発表

 環境省と農林水産省では、環境中への拡散防止策をとらずに遺伝子組換え生物を栽培・加工等する案件(カルタヘナ法の第1種使用規程に該当する)の承認申請に対して、生物多様性影響評価を行い、承認の方針を示した。これにつき、承認申請案件に対する意見(パブリックコメント)の募集を平成20年4月23日まで実施することとしている。
 カルタヘナ法では、第1種使用等の申請があった場合、主務大臣が学識経験者の意見を参考としながら、生物多様性への影響の度合いを判断し、使用承認の可否を決定することになっている。
 今回意見募集を行う事例は、シンジェンタ シード(株)が申請した(1)耐熱性α-アミラーゼ産生トウモロコシ(改変amy797E, Zea mays subsp. mays (L.) Iltis)(3272, OECD UI : SYN-E3272-5)、(2)チョウ目害虫及びコウチュウ目害虫抵抗性並びに除草剤グルホシネート耐性トウモロコシ(改変cry1Ab,改変cry3Aa2,pat,Zea mays subsp. mays (L.) Iltis) (Bt11×MIR604, OECD UI: SYN-BT011-1×SYN-IR604-5)、(3)チョウ目害虫及びコウチュウ目害虫抵抗性並びに除草剤グルホシネート及びグリホサート耐性トウモロコシ(改変cry1Ab,改変cry3Aa2,pat,mEPSPS,Zea mays subsp. mays (L.) Iltis)(Bt11×MIR604×GA21,OECD UI: SYN-BT011-1×SYN-IR604-5×MON-00021-9))、および、バイエルクロップサイエンス(株)が申請した(4)除草剤グリホサート耐性ワタ(2mepsps, Gossypium hirsutum L.)(GHB614,OECD UI: BCS-GH002-5)−−の4種。
 学識経験者からの意見聴取の結果では、いずれも生物多様性への影響がないとされており、環境省と農林水産省では今回の意見募集結果で問題がみつからなければ、基本的に使用を承認する方針。
 意見は郵送、FAX、電子メール(または専用の意見募集フォーム)により受付けている。宛先は環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室(住所:〒100−8975東京都千代田区霞が関1−2−2、FAX番号:03−3504−2175、電子メールアドレス:bch@env.go.jp)。【環境省】

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