一般財団法人環境イノベーション情報機構
298件めまでの京都メカニズム案件を承認 CDM13件
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2008.02.06 【情報源】経済産業省/2008.02.01 発表
経済産業省に申請されていたクリーン開発メカニズム(CDM)プロジェクト13件が、、平成20年2月1日までに「京都メカニズム推進・活用会議」に承認され、日本政府の正式なプロジェクトとなった。CDMは各国の削減目標達成のための市場原理を活用した国際的な仕組み「京都メカニズム」の1つで、先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部(認証排出削減量)を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度。
日本政府の正式なプロジェクトとなるためには温暖化対策関連省庁のいずれかに承認申請を提出し、関連省庁が共同で開催する「京都メカニズム推進・活用会議」で承認されることが必要。
今回承認されたのは、大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツ(株)が申請した(1)中国貴州省でのシャパ2万キロワット水力発電プロジェクト(年平均CO2排出削減量:CO2換算で5.8万トン)、三菱重工業(株)が申請した(2)中国寧夏回族自治区呉忠市での寧夏太陽山4万5,000キロワット風力発電プロジェクト(同:7.6万トン)、三菱UFJ証券(株)が申請した(3)インドネシア スマトラ島でのバイオガス回収・発熱利用プロジェクト(同:4万トン)、三菱商事(株)が申請した(4)中国山東省での4万8,000キロワット廃ガス回収発電プロジェクト(同:32万トン)、ナットソース・ジャパン(株)が申請した(5)韓国江原道東海市での東海1,000キロワット太陽光発電プロジェクト(同:0.06万トン)、丸紅(株)が申請した(6)中国江蘇省宜興市での江蘇省蛟橋セメント廃熱回収プロジェクト(同:2.2万トン)、(7)中国江蘇省宜興市での宜興市双龍セメント廃熱回収プロジェクト(同:4.5万トン)、日本カーボンファイナンス(株)が申請した(8)Central de Residuos do Recreioランドフィルガスプロジェクト(同:10.8万トン)、三菱UFJ証券(株)が申請した(9)タイでのPower Prospect社9,900キロワット籾殻発電事業(同:3.4万トン)、住友商事(株)が申請した(10)中国甘粛省での6万キロワット水力発電プロジェクト(同:21.7万トン)、東京ガス(株)が申請した(11)中国での湖北京蘭集団1万2,000キロワットセメント廃熱利用発電プロジェクト(同:6.9万トン)、日揮(株)申請した(12)中国内蒙古自治区での内蒙古億利冀東混合原料にカルシウムカーバイド残渣を利用したクリンカー製造プロジェクト(同:37.7万トン)、(13)中国浙江省での浙江衢州巨泰 混合原料にカルシウムカーバイド残渣を利用したクリンカー製造プロジェクト(同:17.3万トン)−−の13件のプロジェクト。
今回の承認分までで、日本の正式な京都メカニズム承認案件数は298件、全承認プロジェクトの年平均CO2排出削減量の合計はCO2換算で11,196万トンとなった。【経済産業省】