一般財団法人環境イノベーション情報機構
255件めまでの京都メカニズム案件承認 CDM8件
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2007.12.04 【情報源】経済産業省/2007.11.30 発表
経済産業省に申請されていたクリーン開発メカニズム(CDM)プロジェクト8件が、、平成19年11月7日までに「京都メカニズム推進・活用会議」に承認され、日本政府の正式なプロジェクトとなった。CDMは各国の削減目標達成のための市場原理を活用した国際的な仕組み「京都メカニズム」の1つで、先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部(認証排出削減量)を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度。
日本政府の正式なプロジェクトとなるためには温暖化対策関連省庁のいずれかに承認申請を提出し、関連省庁が共同で開催する「京都メカニズム推進・活用会議」で承認されることが必要。
今回承認されたのは、(株)エコアセットが申請した(1)中国貴州省におけるラン
グシャン3万キロワットの水力発電所建設プロジェクト(年平均CO2排出削減量:CO2換算で9.2万トン)、(2)中国貴州省におけるシャバ3万キロワットの水力発電所建設プロジェクト(同:8.4万トン)、(3)中国貴州省におけるシュアンゲヒコウ12万キロワットの水力発電所建設プロジェクト(同:35.7万トン)、三井物産(株)が申請した(4)中国甘粛省での三道湾11万2,000キロワット水力発電所建設プロジェクト(同:31.3万トン)、(株)デンソーが申請した(5)ハンガリーにおける工場のエア需要側での省エネ改善プロジェクト(同:0.1万トン)、東京電力(株)が申請した(6)中国江西省Pinggang グループ9 MWTRT での9,000キロワット自家発電所建設プロジェクト(同:3.9万トン)、(7)中国江西省Pinggang グループでの排ガス・余剰蒸気を利用した2万キロワット自家発電所建設プロジェクト(同:10.2万トン)、(8)チリ エルモレ−ランドフィルガス(LFG)回収プロジェクト(同:12.8万トン)−−の8件のプロジェクト。
今回の承認分までで、日本の正式な京都メカニズム承認案件数は255件、全承認プロジェクトの年平均CO2排出削減量の合計はCO2換算で10,193万トンとなった。【経済産業省】