一般財団法人環境イノベーション情報機構
SPM環境基準達成率17年にくらべやや低下 18年度大気汚染測定結果
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2007.11.30 【情報源】環境省/2007.11.30 発表
環境省は平成19年11月30日までに18年度の大気汚染測定結果をまとめ公表した。日本では大気汚染防止法に基づき、18年度末現在で全国2,032の測定局(一般環境大気測定局1,581局、自動車排出ガス測定局451局)で大気汚染の常時監視が行われている。
これらの測定局の18年度測定結果は、一酸化炭素(CO)について全測定局で環境基準を達成したほか、二酸化窒素(NO2)の環境基準達成率(一般局100%、自排局90.7%)、二酸化硫黄(SO2)の環境基準達成率(一般局99.8%、自排局100%)もそれぞれ高かった。
一方、17年度は一般局96.4%、自排局93.7%だった浮遊粒子状物質(SPM)の環境基準達成率は、一般局93.0%、自排局92.8%と一般局でやや低下した。
近年SPM濃度の年平均値は、緩やかな改善傾向がみられるが、環境基準を超える日が2日以上連続することによって非達成となった(注1)測定局がやや増加したことが影響したとみられている。
また、光化学オキシダント(Ox)の環境基準達成率は、一般局で0.1%、自排局で3.7%で依然として低迷していた。
なおこれらの結果を踏まえ、環境省は工場・事業場、自動車の排出ガス対策、低公害車の普及、揮発性有機化合物(VOC)の排出規制を推進し、大気環境の改善を図っていくとしている。
(注1)大気の環境基準の長期的評価のうちSO2、CO、SPMは年間の1日平均値のうち高い方から2%の範囲を除外した後の最高値(2%除外値)、NO2は年間の1日平均値のうち低い方から98%に相当するもの(98%値)を環境基準と比較し
て評価する。ただしSO2、CO、SPMについては1日平均値が環境基準を超えた日が2日以上連続した場合には不適合と評価する。【環境省】