２３０件めまでの京都メカニズム案件を承認　ＣＤＭ７件

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2007.09.26 【情報源】経済産業省／2007.09.25 発表

　経済産業省に申請されていたクリーン開発メカニズム（ＣＤＭ）プロジェクト５件が、、平成１９年９月１４日までに「京都メカニズム推進・活用会議」に承認され、日本政府の正式なプロジェクトとなった。
　ＣＤＭは各国の削減目標達成のための市場原理を活用した国際的な仕組み「京都メカニズム」の１つで、先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部（認証排出削減量）を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度。
　日本政府の正式なプロジェクトとなるためには温暖化対策関連省庁のいずれかに承認申請を提出し、関連省庁が共同で開催する「京都メカニズム推進・活用会議」で承認されることが必要。
　今回承認されたのは、大和証券ＳＭＢＣプリンシバル・インベストメンツ（株）が申請した（１）中国貴州省貴陽市での２万キロワットの水力発電所建設プロジェクト（年平均ＣＯ２排出削減量：ＣＯ２換算で５．８万トン）、（２）中国貴州省案龍市紅岩での８，０００キロワットの水力発電所建設プロジェクト（同：２．３万トン）、（３）中国貴州省案龍市筏子河での９，５００キロワットの水力発電所建設プロジェクト（同：２．５万トン）、（４）中国広西チワン族自治区宣州市での１万キロワットの水力発電所建設プロジェクト（同：３．１万トン）、日本カーボンファイナンス（株）が申請した（５）ベトナムでの３万４，５００キロワットの水力発電所建設プロジェクト（同：７．１万トン）、丸紅（株）か申請した（６）中国雲南省沙覇での２万４，０００キロワットの水力発電所建設プロジェクト（同：９．２万トン）、（７）中国広東省風光での２万４，９００キロワットの水力発電プロジェクト（同：９．７万トン）。−−の７件のプロジェクト。
　今回の承認分までで、日本の正式な京都メカニズム承認案件数は２３０件、全承認プロジェクトの年平均ＣＯ２排出削減量の合計はＣＯ２換算で９，９６８．４万トンとなった。【経済産業省】