２２３件めまでの京都メカニズム案件承認　ＣＤＭ５件

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2007.09.14 【情報源】経済産業省／2007.09.14 発表

　経済産業省に申請されていたクリーン開発メカニズム（ＣＤＭ）プロジェクト５件が、、平成１９年９月７日までに「京都メカニズム推進・活用会議」に承認され、日本政府の正式なプロジェクトとなった。
　ＣＤＭは各国の削減目標達成のための市場原理を活用した国際的な仕組み「京都メカニズム」の１つで、先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部（認証排出削減量）を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度。
　日本政府の正式なプロジェクトとなるためには温暖化対策関連省庁のいずれかに承認申請を提出し、関連省庁が共同で開催する「京都メカニズム推進・活用会議」で承認されることが必要。
　今回承認されたのは、日本カーボンファイナンス（株）が申請した（１）インドニューデリー市での温暖化ガス排出量の少ない車両の地下鉄への導入プロジェクト（年平均ＣＯ２排出削減量：ＣＯ２換算で４．１万トン）、（２）スリランカ北西県バダルガマでのココナッツ殻の木炭化および発電プロジェクト（同：５．２万トン）、三菱商事（株）が申請した（３）中国・四川省康定県孔玉郷での９万６，０００キロワットの水力発電所建設プロジェクト（同：３４万トン）、（４）中国・四川省雅安市石綿県XieLuo郷での４万５，０００キロワットの水力発電プロジェクト（同：１７万トン）、ローディア　ジャパン（株）が申請した（５）ブラジルサンパウロ州バウリニアにおける亜酸化窒素排出削減プロジェクト（同：５９６万トン）。
　今回の承認分までで、日本の正式な京都メカニズム承認案件数は２２３件、全承認プロジェクトの年平均ＣＯ２排出削減量の合計はＣＯ２換算で９，９２８．７万トンとなった。【経済産業省】