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環境ニュース[国内]

安倍首相とマレーシアのアブドゥラ首相、環境・エネルギー分野の協力強化示す共同声明に署名

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2007.08.24 【情報源】外務省/2007.08.24 発表

マレーシアを公式訪問中の安倍首相とアブドゥラ・アフマッド・バダウィ・マレーシア首相は2007年8月24日に首脳会談を行い、その成果として日本マレーシア外交関係50周年に際しての共同声明「変わらぬ友情と広範なパートナーシップ〜共通の未来に向けて」に署名した。
 この共同声明には、「政治・安全保障分野の協力」、「経済分野の協力」、「人材育成分野の協力」、「環境・エネルギー分野の協力」、「国際的な舞台でのその他の協力」−−の5分野の協力強化が盛りこまれており、このうち、環境・エネルギー分野の協力については、(1)安倍首相の気候変動問題に関する提案「美しい星50(注1)」で示された「2050年までの世界の温室効果ガス排出量半減」の必要性について両首脳の意見が一致したこと、(2)日本とマレーシアがバイオ燃料製造を含むエネルギー協力を進めていくこと、(3)国際熱帯木材機関(ITTO)などの多国間協力を通じ、持続可能な森林経営促進に向けた協力を両国が促進していくこと、(4)両首脳が地域の公害対策にも寄与する気候変動へのコベネフィッツ・アプローチ(注2)の有効性を認識したこと−−が示されている。【外務省】

(注1)「美しい星50」は、(1)2050年までに、世界全体の温室効果ガスの排出量を半減させることを目標として、革新的技術の開発と、環境に調和したライフスタイル・社会システムづくりに日本が積極的に取組み、その成果を「日本モデル」として世界に発信すること、(2)京都議定書が規定していない2013年以降の気候変動対策の国際的な枠組みを、経済発展と両立可能で、各国の削減能力・事情に配慮した柔軟で多様性のある内容とし、全主要排出国の参加が得られるものとすること、(3)07年度中に京都議定書目標達成計画を見直し、「1人1日1キログラムの温室効果ガス削減」を目標とした国民運動を新たに日本国内で展開していくこと−−の3点を包括的な政策として示したもの。
(注2)「コベネフィッツ」は温室効果ガス排出削減を行うついでに得られる、エネルギー効率改善、大気汚染改善などの他分野の好ましい効果のこと。相乗便益ともいう。環境破壊の抑止、貧困・地域格差解消など、途上国が抱える開発問題に関してコベネフィッツが実現すると、途上国側の温暖化対策・CDMに対する主体性を高めることができると期待されている。

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