一般財団法人環境イノベーション情報機構
213件めまでの京都メカニズム案件承認 CDM5件
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2007.08.10 【情報源】経済産業省/2007.08.10 発表
経済産業省に申請されていたクリーン開発メカニズム(CDM)プロジェクト5件が、、平成19年8月2日までに「京都メカニズム推進・活用会議」に承認され、日本政府の正式なプロジェクトとなった。CDMは各国の削減目標達成のための市場原理を活用した国際的な仕組み「京都メカニズム」の1つで、先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部(認証排出削減量)を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度。
日本政府の正式なプロジェクトとなるためには温暖化対策関連省庁のいずれかに承認申請を提出し、関連省庁が共同で開催する「京都メカニズム推進・活用会議」で承認されることが必要。
今回承認されたのは、丸紅が申請した(1)中国四川省宜賓市での炭鉱メタンガス有効利用プロジェクト(年平均CO2排出削減量:CO2換算で65.6万トン)、(2)中国四川省阿土貝蔵族自治州での出力81MWの水力発電プロジェクト(同:29.7万トン)、三菱商事(株)が申請した(3)タイのラヨン県ムアン・ラヨン地区での亜硝酸アンモニウム生成工程から排出されるテールガスからの亜酸化窒素(N2O)除去プロジェクト(同:16.6万トン)、日本カーボンファイナンス(株)が申請した(4)中国雲南省大理州イ族自治県での出力49.8MW規模の水力発電プロジェクト(同:14万トン)、(5)スリランカ・トリンコマレー市での籾殻を燃料とする10MWのバイオマス発電プロジェクト(同:4.8万トン)。
今回の承認分までで、日本の正式な京都メカニズム承認案件数は213件、全承認プロジェクトの年平均CO2排出削減量の合計はCO2換算で9.218.8万トンとなった。【経済産業省】