一般財団法人環境イノベーション情報機構
「シップ・オブ・ザ・イヤー2006」授与式を開催 スーパーエコシップ「みやじま丸」が小型客船部門賞を受賞
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2007.07.23 【情報源】国土交通省/2007.07.23 発表
2007年7月20日、「シップ・オブ・ザ・イヤー2006」の授与式が東京千代田区の海運クラブで開催され、小型客船部門賞を日本初のスーパーエコシップ(注1)「みやじま丸」が受賞した。「シップ・オブ・ザ・イヤー」は、毎年、日本で建造された船舶の中で、特に技術的・芸術的・社会的に優れた船舶に対して(社)日本船舶海洋工学会が贈呈している賞。
第17回目となる今回の「シップ・オブ・ザ・イヤー2006」には大型貨物船部門の受賞船であるRORO(注2)貨物船「わかなつ(船主:琉球海運(株))」が外観デザインの美しさや新型ラッシング装置(車の固定装置)開発による荷役効率の向上、低速機関の採用が可能な船体配置による省エネ化などが評価され、選定された。
また、小型客船部門賞を受賞したスーパーエコシップ「みやじま丸(船主:西日本旅客鉄道(株)・(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構共有)」の受賞は、電気推進システムの採用による優れた省エネ・環境性能、静かな船内、広いバリアフリー居住区、高い操船性能が評価を受けたもの。【国土交通省】
(注1)新技術を取り入れた次世代内航船。窒素酸化物を90%、硫黄酸化物を60%、二酸化炭素を25%排出削減し、静音・低振動の高い環境性能と、低輸送コスト、船上メンテナンスフリーなど、すぐれた経済性の同時達成をめざしている。04年度までの技術開発成果を取り入れたスーパーエコシップフェーズ1はすでに3隻が就航ずみで「みやじま丸」もその1つ。07年度には05年度以降の研究開発成果も搭載したスーパーエコシップフェーズ2の実証実験が行われる。
(注2)ロールオンロールオフ貨物船の略称。トラックやフォークリフトがそのまま船内に乗り入れ、荷台の積み下ろしを行える貨物船。