一般財団法人環境イノベーション情報機構
次世代低公害・DME散水車の公道走行試験本格実施へ 横浜国道事務所管内で
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2007.07.11 【情報源】国土交通省/2007.07.06 発表
(独)交通安全環境研究所を中核的研究機関として産官学連携の「次世代低公害車開発・実用化プロジェクト」を実施している国土交通省は、天然ガスや石炭ガスなどを原料とする合成燃料「ジメチルエーテル(DME)」を利用する道路維持作業用のDME散水車を試作し、この自動車の公道走行試験を平成19年7月10日から、本格実施することにした。「次世代低公害車開発・実用化プロジェクト」では、DMEトラック、ハイブリッドバス、ハイブリッドトラック、圧縮天然ガス(CNG)トラック、スーパークリーンディーゼルエンジンなどの開発を行っているが、DMEトラックについては、安全・環境技術基準検討に必要な性能データ取得を目的として、現在、大型DMEトラックなどの公道走行試験を実施しているところ。
今回公道走行試験を本格実施するDME散水車は、公募により選定された日産ディーゼル工業(株)が製作したもので、車両総重量は約16トン、排気量は6.925リットル。搭載する水タンクは7,600リットル。19年3月下旬にも一度、走行試験を実施している。
今回の実験では、19年3月の実験同様、国土交通省関東地方整備局横浜国道事務所管内で実際の道路維持管理業務に使用しながら、データを取得。得られたデータをDME自動車の実用性向上のために役立てるとしている。【国土交通省】