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環境ニュース[国内]

霞ヶ浦や印旛沼で湖沼の水環境再生に向けた取組み試行へ 19年度から

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2007.07.10 【情報源】国土交通省/2007.07.10 発表

国土交通省は平成19年度から、茨城県の霞ヶ浦や千葉県の印旛沼で、湖沼の水環境再生に向けた新たな取組みを試行的に実施することを、19年7月9日付けで公表した。
 閉鎖水域である湖沼には、水質汚濁が進みやすく、いったん水質が悪化すると改善が容易でないという特徴がある。環境省の17年度公共用水域水質測定結果では、湖沼の有機汚濁に関する水質指標であるCODの環境基準達成率は53.4%にとどまっており、湖沼の水質改善は全国的に見ても、進んでいない状況にある。
 今回の取組みは、流入河川の浄化や底泥のしゅんせつといった従来の水質保全対策に加えて実施するもので、湖沼の自然環境と地域とのつながりを再生し、湖沼本来の自浄作用を回復させることによって、生態系の保全・再生や水質改善に寄与することをめざしている。
 具体的な取組み内容としては、(1)流域内の物質循環を促進するための基礎調査として、外来魚や植物を堆肥化し、流域内の農地に使用する取組みを霞ヶ浦で、環境省、農林水産省と協力して行うほか、(2)霞ヶ浦や印旛沼の試験池で、魚類や動物プランクトンの生息量を変化させ、水質改善の効果を検証する試験を行う。また、(3)水生植物の発芽時期に合わせて水位を試験的に低下させることによって、湖底に日光が届く範囲を拡大し、水生植物の生育を促す実験を行う。
 なお国土交通省は、これらの試行結果を踏まえ、20年度以降に新たな湖沼再生方策に本格的に取組む予定。【国土交通省】

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