一般財団法人環境イノベーション情報機構
日本学術会議、農業・森林の多面的な機能の定量的評価について答申
【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2001.11.12 【情報源】農林水産省/2001.11.01 発表
「地球環境・人間生活にかかわる農業・森林の多面的な機能の評価」についての日本学術会議会長から農林水産大臣への答申が平成13年11月1日に行われた。この答申は平成12年12月14日付けで同会議に諮問されていた内容に対するもの。農業・森林の多面的な機能を定量的(経済的)に評価する手法や、農業・森林の多面的機能に関する今後の調査研究の展開方向のあり方について、同会議の中に設置された特別委員会・2つのワーキンググループで検討を行った結果となっている。
答申では、(1)持続的食料供給が国民に与える将来に対する安心、(2)農業的土地利用が物質循環系を補完することによる環境への貢献、(3)生産・生活空間の一体性と地域社会の形成・維持−−など農業の多面的機能、(1)生物多様性保全、(2)地球環境保全、(3)土砂災害防止/土壌保全、(4)水源涵養、(5)快適環境形成、(6)保健・レクリエーション、(7)文化、(8)物質生産−−など森林の多面的機能の具体的内容を整理。可能なものについては定量的(経済的)評価の試算を行うとともに、森林の社会的・文化的機能に対する評価など、定量的評価の限界点や留意点についてもまとめている。【農林水産省、林野庁】