一般財団法人環境イノベーション情報機構
18年度環境省政策評価案への意見募集開始
【環境行政 環境基準】 【掲載日】2007.07.02 【情報源】環境省/2007.07.02 発表
環境省は平成18年度の同省政策評価案をまとめ、この内容について19年7月13日まで意見募集を行うことにした。政策評価は国民の立場に立った質の高い政策を進めるために、13年度から中央官庁に導入された制度で、14年4月からは「行政機関が行う政策の評価に関する法律(行政評価法)」に基づき、評価が進められている。
今回公表された環境省の政策評価案は「行政評価法」に基づき、18年度までに同省が実施した9施策(注1)を各施策に含まれる40の目標にもとづき、事後評価を行ったもの。
たとえば、9施策の1つ「地球温暖化対策の推進」については、「国内の温室効果ガスの排出抑制」、「森林吸収源による温室効果ガス吸収量の確保」、「京都メカニズム活用の推進」の3つの目標が掲げられており、「20年から24年までの5年間の温室効果ガス平均総排出量を、11億6,300万トンにする」という「京都議定書目標達成計画」にもとづく指標を設定。
総排出量実績値の最新データである17年度総排出量が13億6,000万トン(二酸化炭素換算)となったため、「現状では、対策の進捗は極めて厳しい状況にある」との評価が示された。
また、(1)京都議定書目標達成計画の評価・見直し、(2)進捗が十分とは言えない対策の加速化、削減の可能性が更に見込める対策の強化、(3)京都議定書の目標達成に必要な、京都メカニズムのクレジット取得の確保、(4)京都議定書に規定されていない2013年以降の気候変動対策についての実効性ある枠組みの構築−−が課題として指摘され、これらの課題に対応した今後の取組み内容としては、(一)京都議定書目標達成計画の評価・見直し結果を踏まえた施策の実施、(二)官民連携による京都メカニズムクレジット取得、(三)2013年以降の枠組みの構築に向けた交渉推進−−が示されている。
意見は郵送、FAX、電子メールで受付けている。宛先は環境省大臣官房政策評価広報課内政策評価担当(住所:〒100−8975東京都千代田区霞ヶ関1−2−2、FAX番号:03−3591−5939、電子メールアドレス:kanbo-seisaku@env.go.jp)。【環境省】
(注1)9施策の内容は「地球温暖化対策の推進」、「地球環境の保全」、「大気・水・土壌環境等の保全」、「廃棄物・リサイクル対策の推進」、「生物多様性の保全と自然との共生の推進」、「化学物質対策の推進」、「.環境保健対策の推進」、「環境・経済・社会の統合的向上」、「環境政策の基盤整備」。