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環境ニュース[国内]

「光化学オキシダント・対流圏オゾン検討会」を設置

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2007.06.25 【情報源】環境省/2007.06.25 発表

 近年、光化学オキシダントや対流圏オゾンの濃度レベルが上昇していることを踏まえ(注1)、環境省は、上昇要因や今後の調査研究の方向性を検討する「光化学オキシダント・対流圏オゾン検討会」を新たに設置し、19年7月下旬に第1回会合を開催することにした。
 大気中のオゾンは「成層圏オゾン」と「対流圏オゾン」にわけることができるが、「成層圏オゾン」が紫外線から人の健康を守る働きをしているのに対し、「対流圏オゾン」は大気汚染物質として、人の健康や植物に悪影響をもたらす性質がある。光化学スモッグの原因となる「光化学オキシダント(大気中の酸化性物質の総称)」も主成分(約90%)はオゾンだといわれている。
 近年の光化学オキシダント濃度レベル上昇の背景には、(1)大陸からの移流、(2)対流圏オゾンの人為的要因による増加、(3)窒素酸化物(NOx)と揮発性有機化合物(VOC)の濃度比の変化、(4)ヒートアイランド現象などが関係しているとみられているが、検討会では既存の知見にもとづきながら、(一)日本の光化学オキシダント濃度レベルの上昇要因、(二)北緯20度〜60度の地域での対流圏オゾンの濃度レベルの上昇要因、(三)日本の光化学オキシダント発生源の濃度レベル上昇への寄与度、(四)光化学オキシダント濃度の予測手法、(5)今後必要とされる調査研究の方向性−−などを検討する予定。

(注1)19年の光化学オキシダント注意報発令都府県数は、5月末までに過去最高記録の26都府県を記録している。

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